花咲く文学

みなさんこんばんは。最近Sound HorizonのStarDustにハマりまくっている昨年度文学会ドラフト1位のがゆにぃです。相変わらずバイトに受かりません。えへへ。


前回のubukatanからだいぶ間を空けた更新になってしまいました。申し訳ありません。流刑さん、間を繋いでもらいありがとうございます。


さて、今日の更新では文学会らしく本の話をしようかなと思います。ですがわたくし、書評(もどき)を文字にきちんと起こすという作業ををやったことがありませんので見づらく分かりにくい文章になるかもしれません。ご容赦ください。予防線ですね、はい。


ふぅ、それではいきましょうか。


今回、わたくしが書評しようと思う作品は重松清氏の「疾走」です。他の作品もいろいろと考えたのですがこれが一番いいかなぁと。わたくしが記憶している限り会内で話題にのぼったことのない小説なので。


あらすじ書くのは面倒なのでうぃき先生から引用させていただきます。

───西日本のとある町は、干拓地にある集落「沖」と干拓以前からの集落「浜」に分かれていた。「浜」と「沖」の交流はほとんどなく、「浜」の人間は「沖」を侮蔑していた。一家四人で「浜」に暮らしているシュウジは、四つ上の物知りな兄・シュウイチが好きだった。

シュウジが小学校に入るか入らないかの頃、「沖」のはずれに鬼ケンと呼ばれるチンピラとその女・アカネが住み着いた。小学三年生の夏、シュウジは初めて二人と言葉をかわす。しかし数ヶ月後、鬼ケンは死体となって山中で発見され、アカネは町を去った。

三年後。「沖」に教会が出来て、「浜」の人々から殺人犯だと噂される神父がやって来た。シュウジはそこで行われたクリスマス会で「沖」の小学生・エリと出会うが、途中で教会から逃げ出してしまう。しばらくして「浜」「沖」両小学校の生徒が一緒になる中学校に入学すると、シュウジとエリは同じクラスになり、同じ陸上部に入部した。やがてシュウジは、エリの通うあの教会に足を運ぶようになる。その一方で、高校二年生になったシュウイチの精神は少しずつ壊れていった。

ある時、「沖」をリゾート地に開発する事が決まった。「沖」の住人達は立ち退き金を受け取って場所を明け渡すが、神父は頑として教会の立ち退きを認めない。そんな中、「沖」で立て続けに放火事件が起こるようになった...






この小説は暖かみのあるものが多い、重松作品の中で異色のものとして評価されています。形式が二人称という他に例をみない作品であり内容も救いがないです。


作中では「ひとり」というものが深く強調され、主人公であるシュウジの周りから徹底的に人が減っていきます。それは死であり裏切りであり。そのなかでシュウジは生きていく意味を見つける、なんてことはありません。その中でただあがき続け、逃げ、走り続けます。その姿はまさに「疾走」です。
そして、物語は終始「おまえは」という語り口で展開されます。そのため読み手はシュウジの想いを深く受けとめます。二人称という形式の小説を読んだのは初めてでしたが新鮮さとともに深い感情移入を感じました。




もっといろいろ書こうかと思ったんですがまとめきれそうにないのでこの辺で。
抽象的かつ分かりづらい文章ですみません。次はもっとうまく書きたいと思います。







なんか全体的にまじめなことを書いてしまいました。キャラじゃないですね笑
文章でふざけるのって苦手なんです。
そこはubukatan、だびさんやひじきさんあたりが羨ましいですね笑


もしこれをご覧で文学会に興味を持たれた方がいらっしゃいましたらぜひ会室にお立ち寄りください。
その時、もしわたくしがいればキャラじゃないことが分かっていただけると思います笑




次回は、文学会No.1の常識人である比津君に頼みたいと思います。