講演会に向けた会員の勉強会について

 文学会では、講師の先生に講演会の内容に関わる本を指定していただき、講演会の事前準備として勉強会を行っています。


 勉強会全体としては、対象テキストの事前知識獲得やテーマへの理解を深めることで、来場者の皆様へ、より充実した内容の講演会を提供することを目的としています。
 勉強会には二つの形態があり、会員はゼミを行う者と、推薦文の製作を行う者にそれぞれ分かれます。
 ゼミは、講演会に向けて先生からいただいたテーマについてテキストを通し、会員一同で理解を深めることを狙いとし、推薦文はそれに加え、対象のテキストを講演会来場者及び、SNSサイト等を通じて文学会に興味を持っていただいた方に読んでみたいと思ってもらえるような紹介を目指しています。


 今年の講演会のテーマは、「小説をつくること」ということで、下記の本と、本ごとのテーマを河野先生に指定していただきました。


ミヒャエル・エンデ『モモ』・秋田禎信『ハルコナ』
→現実を書くためのファンタジーについて
夏目漱石草枕
→小説という媒体の面白さについて
乙一『失はれる物語』
→設定とプロットの関係について
村上春樹スプートニクの恋人
→文章表現について
河野裕『いなくなれ、群青』
→なぜこの設定で物語が書かれているのか


 講演会への参加を予定されている方も、これらの本をお読みの上ご参加いただくとより理解が深まるかと思われます。
 そしてこれからの更新では、会員で作ったこれらの本の推薦文を載せていきます。本に興味のある方は、是非参考にしてみてください。